働く環境を考えるとまだまだ男性優位の社会であるということが言える。女性の場合、どうしても結婚や妊娠出産が働く上での支障となってしまいがちである。ブランクがあると昇進などにも影響が出てしまうので、育児に専念する必要が出てくると仕事を辞めざるを得ないということになるのである。そのため、女性が企業の中でキャリアを形成していくということは非常に難しいのである。こうした状況を考えると、女性の場合には企業の中での地位を考えていくのではなく、自分に合った天職を見つけることが必要なのである。

自分に向いている仕事であれば、一時的に仕事を離れたとしても再び同じ仕事に戻って活躍できる可能性は高い。他の仕事に移るという形では、それまでの経験などが活かしにくく、スキルアップも望みにくいため一生続けられる仕事を若いうちから探していくことが必要だ。そのためにも、仕事選びには一生働くことができる天職であるかどうかが重要だということを意識しておきたい。特に重要なポイントとなるのがやりがいを感じられるかどうかである。やりがいを感じにくい仕事の場合、家事や育児に忙しくなってくると仕事との両立が難しくなった時に精神的にも身体的にもつらい状況になるだろう。しかし、仕事をしてやりがいを感じることができれば、精神的な負担はずっと少なくなる。働くこと自体が楽しいものになれば、続けやすくなるはずだ。女性にとって働きやすい環境が整っていると言えないからこそ、自分自身で一生続けられる天職といえるものを探していかなければならないのである。